東京大学組織バンクとは

東京大学組織バンクとは

 東京大学医学部附属病院組織バンク(以下東大組織バンク)は、1998年に創設され、以来移植を目的とした同種心臓弁・血管の摘出、凍結保存、管理、保存組織の適応手術への供給(シッピング)を実施しています。同種心臓弁・血管移植は、心臓外科の領域において感染性心内膜炎や人工弁・人工血管感染、感染性大動脈瘤などの重症感染性疾患において有効な治療方法であることが知られており、また、肝胆膵系疾患に対する肝静脈・門脈再建においても同種血管(静脈)が利用されており、良好な成績を収めています。
 東大組織バンクのドナー対応地域は関東甲信越地域(東京、千葉、神奈川、埼玉、山梨、茨城、栃木、群馬、新潟、長野)としており、専任の日本組織移植学会認定コーディネーターが365日24時間体制で脳死および心停止ドナーの症例に対応しております。実際の対応時には日本臓器移植ネットワークや東日本組織移植ネットワーク加盟施設(膵島、皮膚、骨・靭帯、眼球等の組織バンク)との連携体制により、滞り無く組織提供がおこなわれるよう努めております。
 組織バンクではこれまで約200名のドナーから心臓弁・血管組織のご提供を頂き、700名以上の患者さんの移植手術に供給して参りました。移植医療はドナーの善意の上に成り立つ医療であります。今後もドナーの尊いご意志を最大限に活かし、移植を必要とする患者さんに安心安全な同種心臓弁・血管組織を供給するために邁進していく所存でございます。

沿革

1998年 東大病院心臓外科医局員が中心となり組織バンク活動を開始
1999年2月 「同種凍結保存組織移植の臨床的研究」として医学部研究倫理審査委員会の承認を得る
3月 東大病院組織移植運営委員会 発足
2002年2月 同種心臓弁・血管移植100例(院内・院外計)
2003年2月 同種心臓弁・血管提供50例
2004年4月 専任の組織移植コーディネーター1名を配置
2005年12月 日本組織移植学会認定組織バンク取得
2006年1月


4月

 

5月

先進医療「凍結保存同種組織を用いた外科治療」として厚生労働省の定める先進医療(現先進医療A)として認可を受ける
組織バンクが東大病院の中央診療部門に昇格、組織バンク部長に髙本眞一(心臓外科教授 現三井記念病院病院長)が就任
同種心臓弁・血管提供100例
2007年4月 専任の組織移植コーディネーターが2名となる
2008年11月
12月
同種心臓弁・血管提供150例
ドナー対応休止(2008年12月20日〜2009年3月31日まで)
2009年4月
 
9月
10月

 

組織バンク部長に國土典宏(肝胆膵・人工臓器移植外科教授)が就任
東京都内のみのドナー対応となる(2009年4月1日〜2010年5月14日)
専任の組織移植コーディネーターが3名となる
組織バンク部長に本村昇(心臓外科講師 現東邦大学医療センター佐倉病院心臓血管外科教授)が就任
2010年5月
7月
ドナー対応休止(2010年5月15日〜2011年2月28日まで)
同種心臓弁・血管移植500症例達成(院内・院外計)
2011年3月 東京都内のみのドナー対応(2011年3月1日〜2012年4月1日)
2012年4月 対応エリアを関東甲信越地域に復帰(2014年4月2日〜現在)
2014年2月
  7月
組織バンク部長に田村純人(国際診療部・肝胆膵人工臓器移植外科)が就任
同種心臓弁・血管移植700症例達成(院内・院外計)