組織移植について

どんな組織を提供できるの?

 

 東大病院組織バンクでは、心臓弁と血管を扱っています
  心臓弁・血管以外の組織についてはこちら

心臓弁

 

心臓弁 大動脈弁
肺動脈弁

 心臓は私たちが生きていくために最も大切な臓器です。心臓には4つの弁といわれる組織が、人の血液を一定の方向へ循環させています。この弁が正常に動かなくなると非常に危険な状態となり、心臓弁を移植することがひとつの治療法となります。

 

血管

右側では静脈だけが、左側では動脈だけが描いてあります。

提供可能血管

動脈 胸腹部 下行大動脈、腹部大動脈、左右腸骨動脈
静脈 胸腹部 上大静脈、下大静脈、左右腸骨静脈、門脈
下肢 左右大腿静脈、左右大伏在静脈

下肢の血管は、膝上までとなります。

 

採取組織の保存

 ご提供いただいた組織は、冷やしながら大切に組織バンクに持ち帰り、抗生剤に24時間浸した後、凍結保存されます。液体窒素の気体層で、約-180℃で保存されています。
 現在の保存技術においては、理論上半永久的に保管可能とされていますが、保存バッグの耐久性の問題から、組織の臨床使用可能保存期限は5年としています。

組織保存タンク(Cell Processing Center内)

 

ドナーの医学的適応基準

 

2015年7月13日改定

    

適応基準の除外項目に該当する方からは、残念ながら組織を提供いただくことはできません。

 

その他の提供できる組織

 当組織バンクだけでなく、全国には沢山の組織バンクがあります。心臓弁、血管のほかに提供できる組織として、①皮膚、②骨・靱帯、③膵島、④眼球(角膜)、などがあります。

これらの組織についてはこちらからどうぞ。